おせち詰めの短期バイト

私が高校生の頃、冬休みの暇な時間を使ってお正月用の『おせち詰め』のバイトに行ったときの話です。友達と冬休みの予定を聞き合い、暇だしバイトでもしようと色々探して見つけたのが、12月28日~31日までの短期『おせち詰め』バイトでした。

まず電話で応募したい旨を伝えると、「説明会と派遣の登録をするから、12月上旬に指定の場所に来るように」と言われました。そしてそれまでに勤務したい、勤務出来る候補地を選んでおくようにと言われました。

友達と相談をして、バラバラの勤務地を選んで会場に向かいました。説明会では仕事内容とそれぞれの場所の詳しい勤務先、勤務時間の説明を受けました。私達は高校生だったので、時間は朝9時から夜20時までのシフト制でしたが、年齢が上の方は夜勤も可能とのことでした。

その場で希望の時間と場所を提出、登録した後、4、5日で仕事の詳細連絡がありました。私の勤務先はJRの駅から5分ほどの料理旅館で、28、30、31日の3日間の勤務に決まりました。当日は必要な回数分の食事を持参するだけで、あとはこちらで用意するものはありませんでした。

バイト初日、まず荷物置き兼待機室に集まり、配布された作業服、帽子、マスク、手袋を付けて、4日間の仕事の流れと実際の作業内容を説明されます。といっても、大広間に並べられた大量の長机の上にところ狭しとお重を並べ、仕切りや器をいれて、次々出来上がってくる料理を指示された量入れていくだけで、そんなに難しいことはありません。求められるのは間違えずに全て同じ場所に同じ量を入れていくこと、こぼしたり他の器に付いたり、味が混ざらないようにすることだけでした。

はじめは緊張感を持ちながら必死でやっていたので、あっという間に時間が過ぎていきました。順番にお昼休憩を取り、作業が中断しないようにして午後からも同じように詰めていきます。午後からは慣れてきて、大分早く出来るようになりました。それは他の人も同じで、次々運ばれてきていた料理が追い付かなくなるほどでした。余裕が出てくるとバイト同士で雑談しながら出来るので、また時間はあっという間に過ぎていき、夜勤の人と交代して1日目が終了しました。

1日の休みを挟んでバイト2日目、仕事の作業自体は3日目です。この日出勤すると、初日とは違ってただお重に入れていくだけではなく、綺麗に盛り付ける作業もありました。飾り切りされた人参を同じ場所の同じ角度に盛り付けていく、海老の頭を持ち上げて2匹重ならないようにしっぽも立てて並べる、など初日よりは大分繊細な作業もこなしていきました。しかしこれも慣れればそんなに気を張ることなく出来ました。何より初日の簡単な作業で手も慣れていて勝手が分かっている分、楽に出来ました。

そしてバイト3日目、最終日です。この日は朝に少しだけ詰めの作業をしたあとは、お重をしめて梱包する作業をしました。出来上がったお重の中を間違いがないか、全て綺麗に盛り付けられているかしっかりとチェックして、抗菌の透明フィルムを被せ、二段、または三段に積み上げて蓋を閉めていきます。蓋を閉めたら和紙の帯を巻いて、紅白の水引を乗せ、風呂敷でくるみます。そして何が入っているかのお品書きの紙、注意事項の紙など、規定の用紙をきれいな封筒に入れたものと一緒に箱に入れて梱包していきます。

この梱包作業まででお昼を過ぎていましまが、あと少しだということでそのまま作業を続けました。最後は荷出しの作業です。出来上がったお重の箱を次々と台車に乗せて外のトラックまで運んでいきます。最終的に数百個のおせちを運び、3台のトラックに積み込んでおせち詰めの全ての作業が終了しました。この時点でお昼の14時過ぎでした。契約は16時まででしたが、休憩を取れなかったこともあった為そのままの契約内容で上がらせて貰いました。

結局年末の3日間、拘束時間27時間、総勤務時間は23時間程度で、27000円ほどのお給料をいただきました。※交通費込みの値段です。簡単な流れ作業で高校生にとってはとても良いお小遣い稼ぎになりました。年末に時間があり、短期のバイトを探している人には是非進めたい仕事です。